2つの嘘
門間 貞雄さん

私の生家の家訓は「正直は宝」でした。
それなのに9年前のあの日に、教えを破ってしまいました。それも1日に2回も。

其の一、平成19年3月の寒い日、ある会社の面接試験を受けるため仙台まで出向きました。
面接官による簡単な会社紹介があり、その後河川環境についての作文を出されました。

5分経っても、10分経っても1行も書けません。
悩んだ末、丸森には保勝会のゴミ拾いがある事を思い出し、一度も出たことが無いのに、毎年のように参加していると書きました。
他にも当時計画されていた産廃処分場の反対運動や、内川へのヤマメの放流事業への参加(一度だけ)等、
採点にプラスになりそうなことを書きました(後の2つは本当ですが)。

其の二、少し間をおいて面接です。私が一番遠いのか最初に呼ばれました。3人の面接官は堅苦しい感じの方々でした。
一番大変な条件が、災害時に3カ所の出張所に1時間以内に行けるかという事でした。
角田は問題なく行けますが、岩沼と逢隈は天気の良い日でも1時間前後かかります。
間に合いませんと言ってしまえば就職のチャンスを逃すことになります。
ここで本日2度目の嘘です。ダメでもともとと思い、自信を持って間に合いますと言ってしまいました。

苦労の甲斐あってか、1週間後会社からの電話で私が採用になったとのこと。
半ばあきらめていたのでうれしさもひとしお。
早速、保勝会に電話をして、1週間程後のゴミ拾いへの参加の申込をしたのは言うまでもありません。

平成28年2月号掲載

   

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